骨のある部屋

@honebeya206

2019-01-01から1年間の記事一覧

いきもにあ 終了報告

11/30・12/1で開催された いきもにあ は無事に終わりました。 ホテルから会場まで荷物を運ぶのが大変で、鏡に映る自分に一人で笑ったり、他の出展者様に見せて「夜逃げ」みたいと言われるような、そんな状態でした。持っていく荷物3点を装備すると・・・ 写…

不思議な下顎

販売予定のデグー(灰色のネズミ。チリの山岳地帯原産)を組み立てていたら、変な下顎に出会いました。 歯が見えてるのが分かりますか?歯が出ている部分を囲ってみました。 大袈裟に飛び出させてみました。 何の病気でしょうか? ペットショップからもらいう…

いきもにあ出展のお知らせ

今週の土日、11/30・12/1に神戸サンボーホールにて開催される「いきもにあ」に両日出展します。 ネズミの骨を中心に販売しつつ、鳥の翼やシカの頭骨を展示する予定です。 公式のHPでは他の出展者様の情報やお品書きなど掲載されているので、よろしければ覗い…

千葉県立中央博物館企画展

先日、千葉県立中央博物館で開催されている「ほにゅうるい」展に行って来ました。まず最初に去年クリーニングしたツノシマクジラの骨がお出迎え。肉がカピカピで刀でギコギコ切ってたら長靴に穴開いた記憶が甦る。 企画展の展示室は2つと廊下にわかれていて…

変わった角

標本を触っているといつもとは違う個体と出会います。 左の個体は絵に描くような角をしていますが(それでも左右非対称)、右の個体は角の枝の数が多かったり、角が後ろに反り返ったり…。角が後ろに反り返った個体はどうやって他の雄と角を組んで戦っていたの…

ハシボソガラスが届いた

先日、クール便でハシボソガラスが届きました。見た目はキレイな亡骸だったので、羽と骨の両方を残せることに嬉しく思いながら解凍し再度状態を確認したら、なんと腐敗が進んでいました。顔を触ると簡単に羽が抜け、お腹の皮膚を切開すると皮膚の色が緑色。…

コウモリの仮剥製

先日、博物館で開催された標本作成勉強会に参加してきました。今回解剖したのはアブラコウモリという人家によく住み着く小さなコウモリです。「えっ?こんなところに?」と思う場所でも飛んでる身近にいるコウモリで、大きさは翼を広げると画面が大きめなス…

デザフェスの報告と展示・販売の説明

【デザフェスが終わって】 デザフェスが終わってだいぶ日が経ち、私の具合はよくなりました。やっと。5/13頃に体調を崩し、処方された薬を飲み、5/17に「喉の痛みもないし大丈夫!」と思っていたところ、デザフェス初日に喋りすぎたために、翌日から声が出な…

デザインフェスタvol49

あともう少しでデザインフェスタが開催されます。そこで販売する骨の一部を紹介します。 これはアヒルの頭骨です。これが立体になるようには見えにくいですよね。でも組み立てていくと頭になります。この頭骨を販売しますが、ただ組み立てて販売するわけでは…

大哺乳類展2に行って(これで4回目)

まだ開催中の大哺乳類展2(以下、企画展)について今回は以下のことについて書きます。1.剥製をどう見るか 2.ラマの骨格について 4.膨大な歯の標本について 5.4/26のギャラリートークの内容のまとめ 【剥製をどう見るか】 私は元々皮に興味がありませんでした…

羽根の生えてる場所

先日、ヒヨドリ(桜を食べる灰色の鳥)が届きました。いつもの様に皮膚が腐る前に剥いで乾燥させました。その乾燥途中で不安になることが・・・。 なんだか物凄く禿げてる。今回は皮剥ぎ中に羽が1枚も抜けていないし、洗ってる時も抜けていないのに何故か禿げ…

大哺乳類展2 2回目

昨日は家族と大哺乳類展2に行ってきました。今回は解説パネルで説明されていない骨を中心に書いていきます。 【骨格標本についていたり、なかったりする骨】 骨格標本を思い浮かべると頭・脊椎・腕・脚の骨を想像するでしょう。しかし、それらの骨以外に骨は…

大哺乳類展2 感想や見てほしいところなど

昨日は本日から6/16まで上野の国立科学博物館で開催される大哺乳類展2の内覧会に行ってました。そして、興奮し過ぎて頭痛でダウンしてました(笑)展示準備期間中にどんな標本が並ぶか見て観察したのに、解説のパネル等が設置された状態で見る標本は輝き方が違…

皮剥ぎから骨になるまでの過程をあまり載せない理由

動物から骨がどうやって取り出されていくか気になる方はいると思う。筋の付き方や内臓の位置や脂肪の量など、生でしか学べない部分はたくさんある。ニワトリを骨にする途中、将来卵となる小さな卵が体の中に無数にあることに驚き、硬い殻に覆われる前の卵の…

嗅覚とラット

現在、「嗅覚はどう進化してきたか 生き物たちの匂いの世界(新村芳向著)」の本を読んでいる。これまで嗅覚に興味を持つことはなかったのに、図書館でこの本を借りたのは、死臭に囲まれて生活している私の嗅覚について気になっていたからだと思う。 今回紹介…

「専門バカ」はなぜダメなのか

ある学生から、「他大学の大学院を受けるために、希望する研究室の教授に話を聞いてきた人」の話を聞いた。その学生は先生から「専門バカはいらない」と言われたそうだ。 私はそれを聞いて「鳥類学者の川上先生のように、映画やアニメにも関心がなければ一般…

最近の作業

他の動物の骨の脂抜きをしている間に次の骨作りを。スズメを骨にするために皮剥いて乾燥させて‥等々をやっていました。 翼から骨抜きを無謀にもやったのですが、やっぱり小さい動物は難しい。サギの翼を乾燥させた時のようにはいかないです。針金なんて入れ…