骨のある部屋

@honebeya206

デザフェスの報告と展示・販売の説明

【デザフェスが終わって】
デザフェスが終わってだいぶ日が経ち、私の具合はよくなりました。やっと。5/13頃に体調を崩し、処方された薬を飲み、5/17に「喉の痛みもないし大丈夫!」と思っていたところ、デザフェス初日に喋りすぎたために、翌日から声が出なくなり、それが5/25まで続いてました。
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ぐったりしてても、話を聞いて下さった片付け、骨を購入して下さった方が多くいらっしゃり、楽しい2日間を過ごせました。(欲を言えば元気な状態でいたかったですが)


【頭骨の展示】
この展示は、私の「タヌキは何故タヌキと分かるのだろう?」、「幼獣は何故そうと分かるのだろう?」という疑問から生まれました。
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「タヌキは鼻先がほっそりしてるなぁ」、「ラットやモルモットは後頭部が四角いなぁ」、「幼獣の下顎に歯が埋まってるのは乳歯かなぁ」そんな感想を持っていただけるように話をしたかったのですが、声が出ずに説明できませんでした。


【骨取りの簡単な説明】
これは自衛のために作りました。過去にTwitterで「「頭骨だけでこんなにするの?」と言われて傷ついた。」という投稿を見かけて作りました。
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「こんなに大変なんだぞ!」という強い主張を目指すのではなく、読んでもらえるように、興味をもってもらえるように、とても簡単に書きました。
普段はとてもネットに載せられないような、汚い臭い光景の中で骨取りをしています。現在、本郷三丁目東京大学で開催されている「家畜展」で「ウマ頭骨標本作製」の動画が流れています。その動画に映る茶色く濁る水を観ていただけると、汚さが少しだけお分かりいただけるかと思います。茹でた頭骨の洗浄はモワッとした熱気と臭いが慣れるまでは大変です。臭いに慣れてもあの熱気で顔がベタベタするのには慣れません。


【販売した骨について】
私が作る骨のほとんどは皆口が開いてます。それは歯を見てほしいからです(鳥類も口が開いているのは私の癖です)。歯を観察してほしいのなら、頭骨のみで販売するのが一番かとは思いますが、胴体もある個体は頭骨のみにしてしまうのが勿体無く感じているので、全身骨格にしています。
スズメの骨と羽を残したのは、羽の色が一枚一色ではないことに気がつき、それを知ってほしくて骨と羽を残しました。スズメの羽をよく観察すると一枚の羽が三色に染まっていたりします。また不思議なのが翼全体を背面から見ると茶色なのに、腹面から見ると翼全体が白っぽく見えます。生きてるスズメをここまで観察することは難しいですが、骨にしたからこそできる観察です。



私はインテリアとしての骨にも興味はありますが、野生動物について少し勉強したので骨をインテリアとしてだけではなく、生き物を知る手掛かりとして見てほしい。そんな想いが強いです。
ただ、「勉強」を強く押し出すとつまらなくなってしまうので、「骨って綺麗だなぁ」と長く観察してもらえるような、そんな骨作りが良いのかなと感じたので、次回は最終的なゴールを変えてみる予定です。