ミズオオトカゲ(サルバトールモニター)
8月下旬に全長2mのミズオオトカゲ(以下、オオトカゲ)をいただいた。さすがに自宅の冷凍庫には入らないし、一気に全身を骨にする作業は匂いが気になるので、一時大学に預けて少しずつ骨にしていった。
胴体の太さが太腿以上にある大きさだった。
在学中にもオオトカゲを骨にしたことがあってその時は骨の形が分からず、小分けにするのに半日以上掛かってしまった。そして上手く全身骨格にすることもできなかった。
この反省やその後のワニやワニガメの解剖の経験を活かして、胴体の小分けと除肉まで含めて3時間で済ませられた!着実に成長しているのだとしみじみとした。
大学で骨にすることはできないのでもちろん持って帰った。この巨体はバケツには入らないので衣装ケースに入ってもらい、日の出と共に起きだして記録と除肉を繰り返した。
肋骨の間隔をどうしても見たかった。
頭部は歯がポロポロ落ちることを知っていたので別の容器に入れ、少し腐敗が進んだところで歯の順を記録しようとしたら夏の暑さのおかげであっという間にバラバラになった。観察しながらの骨作業には夏は向かないらしい。その反面、脱脂はとても上手くいって漂白剤を使わなくても白い骨を取り出せた。頭骨の骨を一個一個観察出来てとても勉強になるしバラけることは悪いことではない(これは負け惜しみ)。
これはバラけた頭骨の一部。一個一個観察して名前も調べてネット上で公開すれば、頭骨がバラけて泣いている誰かの役に立てるのではと妄想しながら、自身を鼓舞し、組み立てた。
流石、私(ショックを受けながら前回作った頭骨と見比べて組み立てた。前回の頭骨がなければ博物館に問い合わせするところだった。)。
組み立てるときに必要となる記録とりをしつつ、オオトカゲは9月上旬に骨になりました。これから材料を揃えて組み立てますが、年内に組みたつかなぁ・・・。