骨のある部屋

@honebeya206

赤面する動物

まずは記事の紹介から。
www.afpbb.com
観察した個体は少ないと書かれていますが、インコが赤面したことを観察したそうです。チャールズ・ダーウィンの名言に「赤面の表情はもっとも特有で、もっとも人間らしい感情表現である」というのがあります。このインコは恐らく興奮からくる赤面だと思いますが、人間も興奮して赤面するので、「人間特有のものは何もないのではないか?」と思えてしまいます。

何故、そう思うかは「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか(フランス・ドゥ・ヴァール著)」を読むとわかるはずです。
ここでは「動物が未来に備えて行動すること」、「チンパンジーが自分とA個体、B個体の関係について理解し、またA個体とB個体の関係を理解する三者関係認識を持ち合わせていること」、「チンパンジーが他個体が何を知っているのか、何を知らないかを知っていること」など興味深い実験例を挙げて、人間が得意としているはずの能力について、動物にもできることについて紹介していました。
ふとした拍子に人間は動物であることを忘れてしまいがちです。またはこう言うと動物と一緒にするなと憤慨される方もいるかもしれません。ヒトという生き物である以上、系統樹を遡ればイヌやネコ、コウモリだってみな同じ生き物から進化してきた動物です。ヒトだけに特有な能力というものは本当にあるのでしょうか。ただ「得意不得意な能力がそれぞれの動物に見られる」それだけのことのように思います。人も動物です。




「ラットは車を運転できない」と反論があっても、ラットの生活に車が存在しないのに、必要としていない動物と車を必要としている人を比べることに意味を見出せません。