現在進行中の骨作業 生々しい画像あり
本日の投稿には生の画像があるので苦手な方は読まないようにお願いします!!
コロナの影響で博物館に行くこともIKEAに行くこともできずにずっと作業していました。そのおかげで自粛しているにも関わらず日焼けしてきました。
現在骨にしている動物は
- 烏骨鶏
- カエル
- カメ
- ヘビ
- マウス
です。烏骨鶏とカエルを骨にしている途中で面白いことがあったので写真付きで紹介していきます。
【烏骨鶏】
この爪は雌雄で確認できています。烏骨鶏のみなのか他の品種ではどうなのか不思議です。
ちなみにメスは翼を残して、オスは全身の羽を残すように皮を剥ぎました。
- 中を抜いた状態の皮
- 綿を詰める
- 縫い合わせ状態
こちらはメスの翼。左が乾かした状態、右が乾かす前。みすぼらしい・・・。
「烏骨鶏は骨が黒い」と言われていますが、元は白いです。確かに未処理状態では下の写真の左側のように黒っぽいですが、骨膜を剥がしてしまえば右の骨のように白くなっていきます。まだ脂が内部に残っているのでクリーム色ですがこの状態はタヌキでも一緒でした。
【ウシガエル】
「カエルを生で食べるのが好きな人から大量の寄生虫」という食文化に関するネットの書き込みを見たことがありますが、さすがにこの食文化は健康のために辞めた方がいいと思う。あと、飼い猫に狩りをさせることも。
カエルのあの跳躍力を可能にするのは何も後ろ脚だけの問題ではなく仙椎(ヒトだと腰の真ん中にくる骨)と腸骨(腰に手を当てたところにある骨)も重要で「骨格百科*1」に書いてあるように、そこの関節が可動するようになっている。
緑の線が腸骨で水色の線が仙椎。
腸骨と仙骨を伸ばした状態。
腸骨と仙骨を縮めた状態。
肉がついているといまいち分かりにくいと思いますが骨にすると筋肉の動きが分からなくなるので、カエルの死体を入手した際にはご自身の手で確かめていただきたいです。本に書いてあることでも実際に自分の目で確かめないと記憶に残らないなと感じながら作業しています。完全な骨になるまでまだまだかかりそうです。
【今回参考にした本】
- 「その凄い形と機能 骨格百科ースケルトンー」アンドリュー・カーク著 グラフィック社出版
- 「第39回特別展 ホネホネたんけん隊 ホネで学ぶ、ホネで楽しむ」2009 大阪市立自然史博物館・編