骨のある部屋

@honebeya206

胃内容分析

本当に実現するかどうかは分からないですが、学芸員さんから胃内容分析の勉強のお誘いを戴きました。私は動物が何を食べていたか調べる、胃内容分析も糞分析もしたことがなく、大学研究室の仲間がやっていたことを必死で思い出しています。

胃も糞も肉眼では何を食べていたか分からないので、顕微鏡で観察できるような処理をします。この観察がすごく大変で、小さな破片から「植物」か「動物質」、「人工物」とまずは分からなければならないですし、例えば「動物質」なら「脊椎動物」か「節足動物」なのか、節足動物だったら「アリなの?コガネムシなの?何アリなの?」と細かく見る必要があるそうです。
私は「これは骨ですか?」とよく聞かれることがあったので顕微鏡を覗いたことがあるのですが、小石のような破片があったり、何かの触覚だけ混ざっていて、気が遠くなる思いをしました。

秋になると退官された先生から「糞分析をしている人は木の実が落ち始めるから、木の実とそれを落とした木をよく観察しなさい」と研究室生全員にメールが届いていました。
私も図鑑を持って外に出て、観察したいです。研究の質をよくするために。