サギ類(コサギ以外)
今日はサギを解剖。いただいた個体なので解凍するまでは状態が分からず、解凍してみたら頭と右の翼がない状態だったので、アオバズクのような羽の取り方ではなく、今回は片方の翼と尾だけ骨を抜いて羽を残しました。あと、足も(足は骨あり)。
羽の表
羽の裏
結構雑な縫い方だったのですが、羽で見えなくなるので助かります。今回の失敗は中のワイヤーが細く、羽の重さに耐えきれてないことです。ワイヤーの種類を増やさねば。
足も今は乾燥中です。
中にワイヤー(大腿骨の方から)とステンレスバネ線(足の裏から)をいれてます。バネ線はワイヤーが形を保てなかったからです。ワイヤーの意味あるのかな…。ワイヤーを太くしてたら足の中に入っていかないので、どうすればいいか悩んでます。
足は腱を抜くために足の裏を切って、腱を引っ張り出しました。
縫う前
縫った後
他の人がどのようにしているか分かりませんが、切り口が気になったので縫ってみました。気にならなくなったかな?
タイトルにコサギ以外とつけたのは、コサギは足首から先が黄色になるのですが、この個体は全部黒なのでコサギ以外とわかります。
頭もなく、右の翼もない状態だったので何サギか知るにはDNAを調べないとダメかもしれません。まぁサギってことがわかってるだけよしとします。
アオバズク
昨日はアオバズク(フクロウ)を解剖してました。
元々、胸や頭の骨が抜かれていた状態だったので、全身骨格にはできません。
ですが、羽を残して骨を捨てるのは勿体無いので、足以外の骨をまた抜いてみました。私は乾かすのが下手くそだったので、今回は洗って乾かしてから剥きはじめました。
国立科学博物館でみた翼標本の作り方の実演でやっていた方法で、翼にはワイヤーを入れました。
今は乾燥中です。
このアオバズクはデザフェスで展示します。見てほしいポイントが足です。鳥は生活スタイルによって足の形が変わります。絵に描く鳥の足はYのような形を書きませんか?
フクロウはYのような形(下写真1枚目)にもなりますが、Kのような形にもなります(下写真2枚目)
これは可変対趾足といって第4趾の可動域が広くなっているため、足の形が変わります。
木に掴まる時、地面にいる時等で足の指がどこにいくか変わるそうです。
鳥の剥製を見に行く機会がありましたら、足に注目して見ると面白いと思います。
デザフェス準備 6
子豚がだんだん形になってきました。
背骨と肋骨と前肢…。ちょっとクジラの祖先っぽくないですか?後肢がなくて前肢大きい感じが。
骨と言えば白なのに、茶色い部分を残してます。写真で気になる茶色い部分の多くは軟骨です。軟骨を残さないと元の形がわからなくなってしまうので残してます。水分あるときは不透明な白だったのですが、乾燥すると茶色になってました。不思議。
軟骨で骨をおおっているので、軟骨をキレイに除去すると、どことどこが関節してたのかもう分かりません。なので、なんとな~く、それっぽく手根骨を組みました。
正確に組めてる風でしょ?
デザフェス準備 4
二年前に作った「動くウサギ骨格」を修復しつつ、子豚の骨を組み立て。
「子豚」なので軟骨がとんでもなく多く、骨端がいつもみてる骨とは違う感じがして、組み立てが大変です。骨の小ささも作業を大変にしてる。特に手先の骨は分かりにくい。
前肢の骨を整理していたら、副蹄(ブタを描くときにチョキで描いたらなくなってしまう指)の中節骨(先端から2番目の骨)の小ささに驚いた。
下顎の右隣にある骨が中節骨。0.5mmもなさそう…?
他の足は全ての指が残っているだろうか…。
ラット骨格 尾椎の小骨
ラットの骨がだんだん組上がってきました。
日が上ってから全ての骨をつけて完成させます。
なんとなく尾の骨を眺めていたら小さな骨があることに気がつきました。
ラットの尾にあるのなら、他の動物にもあるはず。何がこの骨にくっついているのか見てみたいです。私がもっているまだ解剖してない動物の中で大きいのはタヌキなので、タヌキで確認してみます。(もっと大きな動物で、目を細めずに観察したいなぁ)