骨のある部屋

@honebeya206

工房にネコ

先日、工房に骨作業をしに行ったら師匠が「昨日、ネコ入ちゃって出ていったところ見てないんだよね」と。
ここ最近、工房には野鳥が迷い混んだり、バードストライクが起きていたりと、なんだか忙しい。今度はネコかぁ…。

工房に着いて、中を見てもなんの気配もなく、暗い広い工房の中を探して見つけられる気もしなく、見つけても捕まえられそうにないので、ほっといて作業に取りかかった。「まぁ勝手に出ていくだろう。」そう思いながら、骨にするための解剖をしていたら、2時間ほどして、ネコが現れた。
ネコは無言で真っ直ぐ入ってきた場所を目指して歩いていた。

私達が「ネコだ!」と声を上げると、それまで黙っていたネコがニャーニャー鳴き始めた。私達に目もくれず出口を探す姿から「今から出ていくから、わかったわかった。」と言っているかのようだった。

ネコは慌てずに隙間から出ていった。前に学芸員さんが「ネコ同士は音声でコミュニケーション取ってなくて(繁殖期は例外)、人間に対しては音声でコミュニケーション取ってるよ。」と言っていたのを思い出した。
あの鳴き声にどんな意味を込めてネコは鳴いたのだろうか。




f:id:honebeya206:20181224173829j:plain
近くにある海岸には砂がなかった