骨のある部屋

@honebeya206

自宅でウサギを解剖した時の話

2年前に大型化するように改良されたウサギを自宅で解剖しました。

そのウサギは人からいただいたものです。「ウサギあるんだけどいる?」というメールが届き、私はてっきり「飼いウサギサイズだろう」と思っていたので「ほしい」と答えました。今でも忘れない寒かった10月にクール便でウサギが入った箱が届きました。その大きさが想像以上で、小型の冷凍庫くらいありました。最初は「え、1羽じゃないのかな?」とドキドキしながら箱を開封すると、動物園のふれあいコーナーのようなニオイが部屋に充満し、中からミニチュアダックスフンドくらいあるウサギが出て来ました。

その時寒かった10月、簡単には解凍されません。部屋は動物園のようなニオイ。そう、ピンチでした。焦った私は切れる場所は切り分け、解剖用の鍋に無理やり押し込み(蓋は閉まりませんでした)夜を待ちました。

両親が寝静まった頃、廊下の電気もつけずコンロを目指して鍋に入ったウサギと共に気配を殺して移動。無事コンロに辿り着きましたがここで電気をつけてしまうと、両親にバレてしまう。私は町灯りとコンロの火、スマフォの光を頼りに深夜の煮込みを開始しました。鍋の蓋が出来るようになるまで煮込み、またウサギと共に暗い廊下を歩き部屋に戻り、煮汁のニオイがするので部屋の窓を全開にしてミノムシになるくらい毛布にくるまり寝ました。窓全開にして寝た期間は覚えていませんが、最低でも1週間はあった気がします。

深夜の鍋を何度かやり、ウサギは無事に骨に。
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(だいぶ前にネットに載せた画像の使い回し)

この話を「どうやって骨にしているんですか?」と質問される方に話すと皆さん楽しそうに聞いてくれます。「夜鍋」だからでしょうか。