骨のある部屋

@honebeya206

骨の縫合の話 1

昨日(と言っても日付的には今日)書いた記事に「ヒト・カンガルー・コウモリの体作りのお話があった」と書きながら、人には全く触れてなかったのは、縫合についてしっかり書きたかったからです。決して昨日まとめきれなかったからではないです。

 

「赤ん坊の頭はペコペコする」と聞いたことがあると思います。それは頭蓋骨にある縫い目のような縫合が閉じていないからです。ヒトが脳を大きくさせてきたので、その大きな頭では産道を通るのが難しいです。なので、頭が完全に発達する前、頭の縫合が閉じない、頭の形を変形させながら産道を通ることが出来るように未熟な状態で産まれるそうです。

 

ヒト以外の動物にも縫合はあります。頭蓋骨は一枚の骨ではなく複数の骨から出来ています。これが大人になるにつれて骨が癒合していきます。ヒトは出生後、大きな穴が確認できる程、頭蓋骨が癒合してませんが、ヒト以外の動物は完全に癒合はしていないものの、縫合がすでに合わさっている状態だそうです。

 

頭以外の骨も実は細かい骨に別れています。下の写真はブタ幼獣の骨ですが背骨(胸椎)の脊柱に線が入っています。黄色い点線のような線が赤丸で囲った部分に見えますでしょうか。まだ個々の骨が癒合しておらず、バラバラになります。

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人間は大人よりも子供の方が骨の数が多いとはこのことです。これが成長するにつれて少なくなっていきます。ヒトの子供では数え方にもよりますが、骨の数は206個と言われています。なので、このブログのIDに206を入れてみました。

 

骨の縫合はまだ面白いことがあるので、明日もそのことについて書きたいと思います。