デザフェス準備 4
二年前に作った「動くウサギ骨格」を修復しつつ、子豚の骨を組み立て。
「子豚」なので軟骨がとんでもなく多く、骨端がいつもみてる骨とは違う感じがして、組み立てが大変です。骨の小ささも作業を大変にしてる。特に手先の骨は分かりにくい。
前肢の骨を整理していたら、副蹄(ブタを描くときにチョキで描いたらなくなってしまう指)の中節骨(先端から2番目の骨)の小ささに驚いた。
下顎の右隣にある骨が中節骨。0.5mmもなさそう…?
他の足は全ての指が残っているだろうか…。
ラット骨格 尾椎の小骨
ラットの骨がだんだん組上がってきました。
日が上ってから全ての骨をつけて完成させます。
なんとなく尾の骨を眺めていたら小さな骨があることに気がつきました。
ラットの尾にあるのなら、他の動物にもあるはず。何がこの骨にくっついているのか見てみたいです。私がもっているまだ解剖してない動物の中で大きいのはタヌキなので、タヌキで確認してみます。(もっと大きな動物で、目を細めずに観察したいなぁ)
骨の乾燥
骨は乾燥前後で色が違う事が多いと感じている。この前載せた子豚の胸骨は茶色かった。ちなみに臭かった。
だけど、乾燥させたら驚くほど白くなった。そして臭いはしなくなった。
いくらなんでも白くなりすぎだと思う。
骨を乾燥させることで見た目が変わるのは色だけではない。
「小動物の除肉はどこまでやればいいですか?」と聞かれることがあるけれど、その時は「不安になったら一度乾燥させてみて」と言う。乾燥させると筋肉が収縮して気にならなくなることがあるから、オススメしている。
乾燥させて気になるようなら、もう一度水で湿らせれば筋肉を取ることはできる。今、乾燥→湿らせて除肉→乾燥→湿らせて除肉…の繰り返しでラットの骨を作っている。
デザフェス準備 3
子豚の骨を展示する予定でキレイにしてました。子豚は骨が癒合しておらず、バラバラになってしまうため、少し筋肉を残した形で展示しようとしましたが、筋肉の量と色が想像以上に展示に向いてなくて結局バラバラにしました。
子豚の背骨ですが、線があるのが見えますでしょうか?まだ骨が癒合してないと線が見えます。そして、↓の写真のようになります。
3つに分かれました。
様々な部位で骨が細かく分かれていきます。「英語で書かれた骨の名称はなんで細かいのだろう。はっきりとした縫合線もないのに、何故名前がつくのだろう」と疑問に思っていたのですが、この骨を見たら「骨の名称は発生学からきてるのかもしれない」と考えました。「骨」だけで解剖学、発生学、生態学、生物学…と繋がっていくのが面白い。
人でいうと胸板にあたる部分の胸骨もバラバラでした。私が今まで見てきた胸骨はいくつかの骨が一直線に並んでいるのですが、子豚の胸骨は横にも並んでました。
いびつな形で、これがどう癒合していくのでしょうか。