動物の保護2
猫を飼育されている方が迷子猫を見つけて飼い主を探している呼び掛けを見た。迷子猫の写真が外で撮られたものだったので、恐らく呼び掛けた人は先住猫に配慮して、迷子猫を家で保護することができなかったんだと思えた。
「動物の保護=家での一時保護」とばかり思っていたが、どうしても家で保護ができない場合はどうすればいいのか分からず、調べてみた。そしたら迷子猫をみつけたらやることが3つほど書き込まれていた。まず、7日以内に警察に届け出ること。落とし物として扱われ、3ヶ月後に所有権が届けた人に移るそう。次に保健所に連絡をとり、ネットで迷子猫の呼び掛けを行うことが必要となるそう。
警察に届け出て残念なことに元の飼い主が現れなかったら、所有権がこちらに移るが、先住猫がいて飼育できない場合はどうなるのだろう?もちろん、里親探しをする必要はある。でも見つからなかったら?保健所では…。捨て猫を保護してくれている団体に預けるのがいいのかもしれないが、本当に受け入れてくれるのだろうか。外での飼育は近所や野生動物達への迷惑になるし、交通事故にあったり、ダニまみれになって病気になったら可哀想だ。
迷子になったがために帰れなくなって不幸になる動物を増やさないためにも、マイクロチップを入れてほしい。
「私なら逃がさないから大丈夫」みんなそう思ってる。でも現実は?
「異物を体に入れるのは可哀想」家族のもとに帰れなくなる方が可哀想。
一度家族としてむかえた動物は、その最後も家族として見送ってほしい。交通事故に遭って悲惨な姿になっている猫を見てからそう思う。
動物の保護
ネットで「怪我したカラスを拾った」「弱っていた幼獣のタヌキを拾って飼育してる」「ヒナが地面に落ちてた」と目にすることがある。私は「自分には無縁の世界だ」と思っていたのに、動物を保護する機会は突然やってきた。
人通りが多く、自転車の通行も多い歩道で子スズメが不自然に羽ばたいて、その場をグルグル回っていた。
歩道の真ん中でグルグルしてたので、踏まれないように植え込みに移動させても出てくる。スズメの口元が黄色だったので、巣立ちの邪魔をしてはいけないと考えて、親鳥に任せて放っておこうとも思った。でも、過去に巣から落ちたツバメのヒナが踏まれて平らに見たことがあって(死んでから踏まれたのか、踏まれて死んだのか不明)、結局保護することにした。
保護をすると決めた時、何をすればいいのか少し悩んでしまったが、野鳥の保護活動をしている方が「行政に連絡を」と言っていたのを思いだし、スマフォで調べ、近くの動物園で野鳥の引き取りを行っていたので、電話をしてそこに連れていった。ググればすぐに答えがでる時代で助かった。
動物園の獣医師さんに預けた際に、「無事でも、亡くなった場合でも連絡してほしい」とお願いした。結局、次の日に電話がかかってきて、「脳震盪を起こしていた。回復することはなく死んでしまった。」と連絡をいただいた。今思うと結局死んでしまうのなら、親鳥と引き離さず、放っておけばよかった。
人の尊厳死についてのニュースをご存知だろうか。私は人もこのスズメも命を延ばすことにどれだけ意味があるのか考えてしまう。スズメは獣医師さんに診てもらったことが延命に繋がったのかわからないが、一秒でも長く生きるより、一秒でも親鳥と一緒にいるほうが幸せだったのではないかとずっと思っている。
生かすことが本当に全て善なのだろうか。
信号待ちの時に撮った最初で最後の写真。このスズメはどんな気持ちだったんだろう。
羽を顕微鏡で覗いてみたら
羽のことを考えていたら、だいぶ昔に拾ったハトの羽を顕微鏡で観察した写真があることを思い出しました。
羽軸(中心に映る太い線)と羽弁(羽軸以外の部分)がよく見えると思います。
羽弁をもっと拡大すると、羽弁を構成する羽枝(ちょっとバサバサ乱れたように映ってる部分)と羽枝から生えてる小羽枝が観察出来るでしょう。でも、これが限界でした。
小羽枝はカギ状の構造(引っかける意味)になっていて、これが互いに引っかかることで、羽がまとまっています。
これは拾って洗った羽です。どれも羽弁が割れてしまって風をまともに受けられなさそうです。バサバサにならないように洗うときも、乾かすときも気をつけていたのですが、鳥のようにキレイに羽繕いは出来ませんでした。羽の擦りかたでキレイになるらしいですが、私には分かりません。鳥から教わりたい。
骨の販売についての考え
年内に骨を展示出来たらなぁー、と考えています。もしやるとしたら、骨を比較できる展示にしたいです。販売は行いません。
いつか骨の販売は行いたいなと考えてはいるのですが、その時は「教育用標本」として販売したいです。私は骨の何が好きかと言うと、骨を見つめることで生活の仕方・環境保全・死因・進化・分類学・発生学…と色々なことが読み取れるようになるのが好きなのです。これらが見えてくるようになるには、勉強が必要になるので、今必死で勉強してます。このことから、私は「私が面白いと感じる骨のこと」を伝えるために、販売するときは「教育用標本」として販売したいのです。
全身骨格をいつか販売したい気持ちはあるのですが、ただ単に骨だけの販売ではなく、「どこが面白いポイントなのか」それが伝わるような、そんな販売にしたいです。
羽拾い
自然の中で拾う羽は日常的に見ない鳥の羽で嬉しいですが、街で拾う羽も嬉しいです。
まだ図鑑で見比べてないので誰の羽かは不明ですが(スズメかな?)、こんなに小さい羽を拾いました。
小さい羽はなかなか見つけられないので、小さな幸せを拾った気分です。
画面の裏側
9/8(土)の午後2時にTBSさんで放送された「骨からスゴいことわかりました」の中身の標本作製で少しだけ関わらせていただきました。
テレビとの関係はこれが2度目で、初めてテレビと関わったのは2017年の4月頃からフジテレビさんで放送したドラマ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」です。
どちらの番組にも出ていたネコの標本(ポーズが同じ。美術大学の某先生も購入されてました)、あれは同じ通販なのかなぁ~?なんて思いながらテレビを観ていました。
どちらのスタッフさんにも言えることですが、本当に好きでなければやっていけない職業だと感じています。ドラマは日が昇る前から日付が変わっても、スタッフさんや俳優・女優さんはお仕事。今回の番組のプロデューサーさんはずっとカメラを回し、その後、編集作業に追われるそうです。24時間、仕事のことでいっぱいでした。そういう私も標本作りならずっとやり続けられますが。
拘束時間をみると「ブラック企業だ」と思ってしまいますが、本人がどう感じるかが問題なんだと、お仕事とお手伝いを通して学びました。
私がすごく不思議だと感じることは、当然のことながら撮影中に音楽が流れないこと。テレビでは音に満ちてるのになぁ。カメラが回っているのに変な静けさがあって、それがとても不思議でした。
貴重な体験が出来たのは様々な方のおかげです。感謝。
気温と菌
今年の夏は暑かったですね。換気を優先するため窓全開で作業するので、エアコン使えず、作業を断念してました。そろそろ涼しくなってきたので、窓を開けて換気しながら骨作業できそうです。
夏は暑くて嫌になっていますが、そんな夏でも良いことがあります。それは「水浸けした骨の脂抜きが速い」ことです。
骨の脂抜きでアセトンを使う方もいらっしゃいますが、私は「アセトンの管理が怖い(引火性有り)」、「薬品代の節約」この理由からアセトンは使ってません。代わりに水を使ってます。(前にも書いたような…?)
ある程度肉を取った骨を水に浸けて、後は菌に任せるだけで骨がキレイになります。やっぱり冬よりも夏の方が暖かいので菌が元気ですね。それだけ臭いがキツくなりますが。
骨を煮て脂を抜く方法もありますが、一般家庭でやるにはガス代がかさむのと、コンロを占拠されてご飯の支度が出来なくなるのが問題でしょう。ですが、水浸けであれば大きな蓋付きのバケツや、タッパに入れて臭いが漏れないようにすれば、あとは放置するのみです。簡単でしょ?